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戒名・6

 道号(阿号・誉号・釈号・日号)は戒名(法名)の上につけるもう一種の名である。号や字に相当するという説など諸説ある。中国で生まれ、禅僧によって日本に伝わり、戒名の上につけられるようになった。一休宗純のように、生前から戒名の上に道号をつけて名乗る者も多い。真言宗・天台宗・浄土宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗などで用いられ、律宗・浄土真宗(高田派を除く)では用いない。
 中国では名の他に字をもち、その人を尊ぶ場合に字を用いた。字を道号という。最初は禅門に始まったが、他宗派でも用いられるようになった。本来は仏道を証得した(悟りを開いた)高僧が称したが、現在では一般の人の戒名として用いられる。雅号や俳号などが用いられることもある。
 誉号は浄土宗の僧侶や信者に用いられ、「念仏者は人中の最勝人たる栄誉を担う」という意味をもつ。誉号は浄土宗関東大本山の光明寺(神奈川県鎌倉市材木座6-17-19)の第三世定慧が良誉と号したのに始まる。西山流で空号、時宗で阿号、名越流で良号を用いるなど、宗徒の徽号として得意なものがあったのに対して、浄土白籏の徽号として誉号を用いた。浄土宗では念仏の結社を意味する「蓮社」が院号と誉号の間につけられることがある。蓮社号・誉号は在家信者の五重戒にあたる加行(五重相伝)を積むことで授けられる。本来は僧侶に授けられるが徳川将軍家や大名家にも授けられている。
 釋号は浄土真宗で法名の上に用いる釈迦の釋の字である。日号は日蓮宗の信者に与えられるが「日」は特に信仰の厚かった者に用いられ一般に男性には「法」、女性には「妙」という字をいれる。
 戒名(法名・法号)とは仏弟子になったことをあらわす名前で身分に関わらず2文字である。一般に院号・道号・位号がついたものを戒名と呼ぶため、最近では戒名本来の2文字を法号といって区別する場合がある。俗名から一字とって入れることが多い。
 戒名には大日如来・阿弥陀如来・釈迦如来・地蔵菩薩などを表す梵字がよくつかわれる。
 葬儀で戒名を授ける場合、引導文で語られる。日蓮宗では「いま霊位が生前の行功を考え、法号を授与して○○信士と名付く。あおぎ願わくは上来勧請の仏陀諸尊の、大慈大悲の御手を垂れたもうて、霊位をして確かに寂光の宝土に摂取し引入せしめたまえ」と述べ、松明で円相を描く。
 浄土真宗の法名は、釈尊の弟子(仏弟子)となったことを表す「釋」の字を冠して正依の聖教の中から二字が選ばれる(「鸞」「如」などの字は除く)。本願寺派・大谷派では、男性は「釋○○」で、女性は「釋尼○○」である。高田派は、「釋+道号(二字)+法名(二字)」の形で、「釋××○○」である。「尼」の字は女性の出家者をあらわす尼の意味ではなく、女性をあらわすサンスクリット語の語尾が変化したものである。性差別や一切において平等という教義の問題から、女性に「尼」の字をつけない場合もある。本願寺派では、現在 得度式・帰敬式には 用いない。宗派により異なるが、所属する手次寺の住職選定による法名であれば、法名に俗名から一字用いる事が可能である。

テーマ : 日本文化 - ジャンル : 学問・文化・芸術

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日本人の名前のルーツを探ることで日本の歴史を違う角度から見ることができます。家系図づくりをしている人・一族のルーツの探し方がわからない人・祖先の古いお墓がある人はもちろん、自分の名字・姓・氏の由来を知りたい人、家紋や戸籍謄本(除籍謄本)に興味がある人、先祖が武士か農民か知りたい人、珍名・奇名など珍しい苗字を探している人、明治時代好きの人も読んでみてくださいね。家族や親戚との話のネタにもなります。他人の名字でも起源を調べると面白いことがたくさん出てきますよ。調べ尽くしたら苗字研究家に転職できるかも? 苗字の歴史って楽しいです。異説・新情報がありましたら教えてください。

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