FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

旧大宮市桜木町・2

 当時、現在の南銀座通りは広い鉄道の敷地越しに富士山がよく見えたことから「見晴らし通り」と呼ばれていた。通りを左に曲がった突き当たりに町役場ができ、通りには県内初の木造三階建て旅館が建った。明治31年(1898)7月15日には大宮商業銀行が設立され、工場関係者や鉄道関係者で賑わった。見晴らし通りを東へ折れ、天沼・堀の内を経て現在の見沼区に至る片倉新道(現在の仲町商店街)は片倉工業が開いたことから名づけられた。片倉新道には町医者が並んでいたので医者通りとも呼ばれ、大宮中央通りができるまではバスも往来するメインストリートだった。
 明治35年(1902)5月9日に川越馬車鉄道の川越久保町~大宮間が開業した。明治39年(1906)には電化し、後に西武鉄道と合併して西武大宮線となった。
 大正12年(1923)の関東大震災を契機として東京から盆栽業者が多数移住し、現在世界的に知られている盆栽村がつくられた。
 第一次世界大戦(大正3~7年:1914~1918)後の昭和恐慌による製糸・繊維業への打撃は大宮の業者も衰退させた。国鉄の引きこみ線は撤去され、周囲は住宅街に変わり、見晴らし通りも住民向けの商店街になった。
 大宮駅西口は昭和2年(1927)3月15日に開設されたが、駅の表玄関は中山道や氷川神社がある東口だったため、西口は裏口の扱いが長くつづいた。
 昭和4年(1929)11月17日に北総鉄道(後の東武野田線)大宮~粕壁(現春日部)間が開業した。当初大宮駅は仮駅で開業した。11月22日に北総鉄道が総武鉄道に社名変更し、12月11日に総武鉄道が大宮~大宮(仮駅)間を開業した。
 昭和7年(1932)には東北本線電車線(省線電車・現京浜東北線)大宮~赤羽間が開業した。省線電車は埼玉南部と東京都心を直接結びつけるため東北本線沿線住民の30回に及ぶ陳情により実現したもので、大宮~上野間を40分で結び、朝晩8分おき、日中16分おきに運転された。開業を機に大宮駅周辺には郊外型住宅地が多数造成され、都市計画地域指定などもあって都市化が急速に進んだ。大正10年(1921)には約19,000人だった人口も昭和10年(1935)には約34,000人に急増した。昭和7年(1932)4月1日に木崎村大字北袋が大宮町に編入され、昭和10年(1935)に国道9号(現在の国道17号)が全線開通して、周囲は農村から住宅地に変わって低層・小規模な住宅が密集した。国道9号を「中山道」、元々の中山道を「旧中山道」と呼ぶことになった。
 昭和15年(1940)7月22日には川越線が開業したが、西武大宮線は打撃を受け、昭和15年(1940)12月20日に休止し、昭和16年(1941)2月25日に廃止された。路線跡は現在、DOMビルとJACK大宮の間を通り、ホテル・マロウドイン大宮に至る区間が道路として残っている。その先は国道17号(中山道)桜木町交差点まで直線で線路が敷設されていた。線路跡の一部が路地として残っている。交差点付近に最初の駅である大成駅があった。かつて大成駅を名乗っていた埼玉新都市交通伊奈線の鉄道博物館(大成)駅とは関係ない。
 交通網の整備が進むと工場の進出が活発になり、大宮町の発展は隣接する三橋・日進・宮原・大砂土の4村にも人口の伸びをもたらした。1町4村の合併による市制施行の機運も高まって、昭和15年(1940)11月3日、県下5番目の市として大宮市が誕生した。
 三橋村が大宮町と合併してからは、村内の地名は中小村田→中小町、上小村田→上小町、側ヶ谷戸→側ヶ谷戸町、並木→並木○町などと呼ばれていた。昭和25年(1950)までは桜木中学校があるあたりは中小町と呼ばれていた。
 その後大宮市内で町名改正がはじまった。三橋地区は並木○丁目や小村田○丁目と命名される予定だったが、地域住民から三橋村の名を残したいと申し出があり、町名は三橋となった。上小町はその名を留め、大宮駅西口一帯は桜木町に指定されて中小町は桜木町に組み入れられた。かつては桜木町という町名はなく、大宮町・三橋村・日進村・与野町の境が集中する、なにもない場所だった。桜が多かったためこの町名とした。

テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL



プロフィール

asagiri

Author:asagiri
日本人の名前のルーツを探ることで日本の歴史を違う角度から見ることができます。家系図づくりをしている人・一族のルーツの探し方がわからない人・祖先の古いお墓がある人はもちろん、自分の名字・姓・氏の由来を知りたい人、家紋や戸籍謄本(除籍謄本)に興味がある人、先祖が武士か農民か知りたい人、珍名・奇名など珍しい苗字を探している人、明治時代好きの人も読んでみてくださいね。家族や親戚との話のネタにもなります。他人の名字でも起源を調べると面白いことがたくさん出てきますよ。調べ尽くしたら苗字研究家に転職できるかも? 苗字の歴史って楽しいです。異説・新情報がありましたら教えてください。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。