スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

佐藤氏のルーツ

 人口1,928,000人、苗字ランキングは1位。藤原秀郷の後裔、左衛門尉公清が佐藤を称するに始まる。昭和47年(1972)の発表では「鈴木」に次ぐ2位だったが、コンピュータによる正確な調査が可能になり、一躍首位に躍り出た。全国各地にまんべんなく存在する名字だがそれでも分布には偏りがあり、とりわけ東北地方、なかでも秋田市・福島市・山形県に多く、青森県を除く東北地方各県の最大戸数の姓となっている。西日本では広島・徳島・大分の3県に多い。
 佐藤姓は、日本の名門筆頭氏族である藤原氏の末裔である。佐藤のほか、伊藤、斎藤、後藤、加藤など「藤」のつく姓は、みな藤原氏の末裔である。
 藤原姓は、大化元年(645)の大化の改新の後、中臣鎌足が天智天皇から賜った姓で、中臣鎌足は藤原鎌足と名を改め、名門藤原家が誕生する。
 佐藤姓のルーツは1000年以上も前にさかのぼる。俵藤太(田原藤太)の通称で知られる藤原秀郷は鎮守府将軍に任じられ、子の千常の系統に世襲された。千常は左衛門尉大夫判官従五位下・下野守となり、当時武門最強を誇った兄千晴が安和2年(969)に起きた安和の変で隠岐島に流されると、天禄元年(970)正月15日、鎮守府将軍に任じられて下野国の小山荘に在城し、父秀郷の名跡をついだ。小山荘の寒河御厨(栃木県小山市・野木町・都賀町)を重代相伝の本領とし、高祖父藤原藤成から祖父藤原村雄の本貫地として世襲された下野国長沼庄(栃木県芳賀郡二宮町)、秀衡の名字地である相模国田原庄、下総国下河辺庄(茨城県古河市から埼玉県春日部市一帯)などを領有した。嫡子の文脩は跡を継ぐと、永延3年(989)正月に鎮守府将軍に任ぜられた。文脩は北陸の鎮守府将軍藤原利仁の女を妻に迎えている。その腹にあげたのが文行・兼光の兄弟である。文行は下河辺左衛門尉を称したが、将軍職は弟兼光が受け継いだ。文行の子公光は従五位下に叙せられ相模守となった。
 この公光が、佐藤氏の祖である。公光には公清という息子がいて、公清を佐藤氏の祖とする書物もある。
 平安時代、藤原姓の人はものすごくたくさんいた。それでは不便なため、区別するため地名や職業と「藤原」を組み合わせて、新しい名字をつくった。つまり「佐藤」とは「佐」+「藤原」ということになる。ただ、「佐」がなにを指しているのかはいくつか説がある。

(1) 天慶3年(940)に藤原秀郷が平将門を討って東国一帯を支配した。秀郷は下野国佐野(栃木県佐野市)に居を構えたことから、「佐野の藤原」殿、略して「佐藤」殿と呼ばれるようになった。
(2) 藤原公清が左衛門尉に任じられ、その名が世襲され左衛門尉の「左(=佐)」と、藤原の「藤」で「佐藤」という名字になった。公清の玄祖父藤原千常依頼、公清の嫡孫康清に至る7代が左衛門尉を襲名している。「左」が「佐」に転化した経緯は不明。
(3) 将軍職と下野の国衙小山荘を弟に譲った藤原文行は一家郎党を率いて京に上り、検非違使についた。検非違使とは京都の治安維持と民政を所管する令外官である。同じ検非違使に豊後国海部郡佐伯(大分県佐伯市)の長者大神惟基がいて、文行は長子公光の嫁に惟基の娘をもらい受けた。この最強の両豪族の結合を天下に誇示して「佐伯藤」という姓を称した。
(4) 『田原族譜』によると藤原公清は佐渡の国司に任ぜられて、関東を離れて北陸道の地方官として下向し、佐渡の「佐」と藤原の「藤」をとって佐藤と改めたという。

 以上のように諸説はあるが、藤原秀郷から藤原公光・公清に至る系が佐藤氏の起源となっているのは間違いない。その後佐藤氏は勢力を大きく広げ、特に東日本で繁栄した。佐藤家の主な家紋は「上がり藤(上り藤)」と「源氏車」である。佐藤氏はあまりにも多く広がってしまったため本家の末裔が今どうなっているかはわからない。「ウチこそが佐藤本家の直系」といい、公清から現代までつながる系図を持っている家が何軒かあるが、正当性を立証するのは難しくなっている。
スポンサーサイト

テーマ : 歴史 - ジャンル : 学問・文化・芸術



プロフィール

asagiri

Author:asagiri
日本人の名前のルーツを探ることで日本の歴史を違う角度から見ることができます。家系図づくりをしている人・一族のルーツの探し方がわからない人・祖先の古いお墓がある人はもちろん、自分の名字・姓・氏の由来を知りたい人、家紋や戸籍謄本(除籍謄本)に興味がある人、先祖が武士か農民か知りたい人、珍名・奇名など珍しい苗字を探している人、明治時代好きの人も読んでみてくださいね。家族や親戚との話のネタにもなります。他人の名字でも起源を調べると面白いことがたくさん出てきますよ。調べ尽くしたら苗字研究家に転職できるかも? 苗字の歴史って楽しいです。異説・新情報がありましたら教えてください。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。